
《伝賀陽氏館跡について》【所在地】 岡山市北区川入 【所有者】 個人 【文化財名】 伝賀陽氏館跡 【文化財区分】 岡山県指定史跡 【指定年月日】 昭和34年3月27日 【解説】 中世土豪の館跡の典型的な遺構。鎌倉時代以降、吉備津神社の神官を務めた賀陽氏の館跡という伝承がある。 現在館跡は宅地に利用されており、上面はかなり削られているが、東西75メートル、南北60メートルの館本体は長方形を呈し、四周には土塁を巡らせていたと考えられる。さらに館本体の周囲には、幅約30メートル、深さ1メートルの館を防御するための堀跡が旧状をよくとどめている。 ![]() (写真は館跡南側面部に一部残る土塁と周囲は堀跡) 館内部の建物構成や、時期については、発掘調査がおこなわれていないため不明であるが、周囲の発掘調査で館関連の遺構が検出されており、その年代から館は今から700年前につくられた可能性が高い。 岡山県下において、鎌倉時代から室町時代前半にかけての館跡は、それ以降の城跡に比べると数が少ない。当館跡は大変貴重な遺構といえる。 |
![]() ▲方形の環濠を巡らす館跡には、現在、堀を渡る土手があるが、これが当初のものかどうかは不明。館本体は、個人所有地となっているため民家が建っている |
![]() ▲南側面部に幅2mの土塁の一部が残存。かつては館本体の外周には土塁が全周し、水をたたえた堀がめぐらされていたのであろうが、今はその面影はない |
<位置>備前と備中の境となる吉備中山西麓の水田中に位置する <交通> 山陽新幹線高架下の岡電バス停留所「川入」下車、徒歩15分 <参考資料> 「川入・中撫川遺跡発掘調査報告」岡山市教育委員会 岡山県HP 岡山市デジタルミュージアムHP 岡山文庫「吉備津神社」 山陽新聞 岡山県の訪問城に戻る |